「聴いて聴いて、早川一光先生のラジオな話!又、来週」第7話
初めて早川先生にお会いしたのは
「ばんざい人間」より5年前。
シティナウ京都午後3時(月~金ベルト生ワイド)ネギリマン・へたうたラジオカ-のあっちゃん・日替わり相談が人気の番組で「お年寄りなんでも相談」への出演依頼に
堀川病院に伺いました。
核家族が大半で、子供たちがお年寄りを知らない。
「お年寄りの心と体」を教えて下さいと。お願いしました。
医療相談が来たら「お近くの主治医の先生に・・」と云う紋切の言い方は止めて、
さし障りのない範囲で具体的に、例えば「府立病院や日赤で検査して・・」という感じ。
15分のコ-ナ-なので、「簡潔に!」ともお願いしました。
又、受け付けた質問は放送出来なくても、緊急性がある時は会社の電話で、
時間のない時は、お持ち帰りで、対応をお願いしました。
次週持ち越しで良いものは翌週に。
診察室で午後1時頃、白衣の先生にお茶を入れて頂きながら説明。
「了解」のお返事を頂きました。
挨拶をした時と帰る時、手を出され、握手をしました。
この日から、何回先生と握手をしたんだろう!
打ち合わせ、スタジオに来られた時、見かけによらず大きなガッチリした手・暖かい手。
患者さんにとっては癒しと安心の手。人の生き死に立ち会った手でもある。
亡くなられた今、先生との握手の感触が・・・
私によらず早川先生と握手をされた方、何万人?いやもっと?
どんな相談にも的確に分りやすく親しみの持てる対応をして頂きました。
民放ラジオの場合、短い時間で的確に答える事が問われます。
知識はあっても、これが出来る人は、なかなかいない。
夏休みに孫の質問
「おじいちゃん、ごはんを食べる時、音がするのは?」
答えは入れ歯。
先生は、話しかけるように答えます。
先生はこの番組で間を学んだと言っておられました。
講演を聞いた人はおわかりでしょうが、絶妙の間で笑わせます。
ある日スタジオに先生が自主制作のレコ-ド「ぼけない音頭」を持ってきました。
ジャケットには歌詞と踊りの振りつけが書いてありました。(後にこれが、ボケない音頭3点セットになります。)
聞くと「わらじ医者京日記」(先生著作の本)を浜松の人が作詞、それを民謡グル-プが歌い作った。
200枚送ってきたので高田君好きに使ってくれとの依頼でした。
番組では、作詞者の方に電話インタビュ-をして、番組で使用する旨を確認!
許可を頂きました。
希望者にリスナ-プレゼントしました。
「早川先生とボケナイ音頭」
この出会いが、私に5年後「ばんざい人間」を立ち上げようと決意させるきっかけになりました。では又、来週(つづく)
*筆者紹介
KBS京都「早川一光のばんざい人間」を立ち上げた初代ディレクター
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