「聞いて聴いて、早川一光先生のラジオな話!又、来週」第6話
KBS京都ラジオの「早川一光のばんざい人間」が始まったのは、
32年前、1987年10月3日(毎土曜午前6時45分~9時)。
「高齢化社会を考えよう!」という民放初、異色の生ワイド番組がスタ-ト。
(放送時間は多少変更になるも、去年3月末終了)
誰しも長生きする人生80年時代。(今や100年時代)
21世紀は、4人に1人は老人という超高齢化社会を迎える。(迎えた。)
若い人も子供も無関心ではいられない。みんなで考え、実践する隣人愛溢れた地域情報番組が必要と、企画書に資料を付けて訴えました。
ちなみにNHKのラジオ深夜便は1990年4月28日スタ-ト。
当時、ラジオで育ったお年寄りが、聴ける番組が少なく、受け皿になる番組の開発・取り組みが,放送業界の課題でした。
早川先生の明るく人間味溢れる話術とぼけない音頭で、朝日や毎日に負けない番組が作れると確信。「今、やらなければ!」と強い決意を持って臨みました。
年2回、聴取率調査(ビデオリサ-チ)があり、悪いと番組は打ち切りになります。
後ろの番組は、桂小米朝さん(現桂米團治)の番組だったと思います。
当時、ビデオリサ-チの対象年齢の上限は60歳(後に70歳までに)で不利でしたが、健闘しました。シルバ-という言葉が使われ始めた頃です。
以来、日本民間放送連盟賞やギャラクシ-賞優秀賞を受賞するなど、高く評価されました。(受賞作品は横浜にある放送ライブラリ-に保存されて、現在もモニタ-も可能です。)
早川先生には、70歳位までは頑張りましょう!と初め話しておりました。
94歳で亡くなられるまで、ボケ(認知症)もせず、
お元気で長寿であった事が一番でした。
「長生きは芸術だ!」
最期まで提案、自ら実践された見事な生きざまでした。
奥様、幸恵さんも
「お父さんは悔いのない人生やと思います」
と関西TVの特番で語っておられます。
長寿番組は文字通り早川先生のご長寿が、もたらしたものとも言えます。
又!来週(つづく)
*筆者紹介
KBS京都「早川一光のばんざい人間」を立ち上げた初代ディレクター
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