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「ふたたび、暖簾をかけるまで」

「ふたたび、暖簾をかけるまで」第56話

(当時の日記や出来事 奥様より)


2015年 7月 


京大病院でMRIの受診があり、順調に回復していてよかったです。

浅川亭は祝日が休みだと知らなかった為、主人を浅川亭に送りましたが、

私はきんぎょ食堂へ行かなくてはいけないので主人に家に帰るメモを渡し心配でしたが

TELをかけると無事に家に帰る事ができてとても良かったです。

主人も家に一人で帰る事は悩みながら大変だったと思いますが自信になったと思います。


浅川亭に行き始めて疲れるようでいつも家に帰ると1時間ぐらい寝ていました。

浅川亭には何でいくのか分からないと話し、いつも高田先生から「疲れに行くんだ」と、

人混みの電車に週3回休まずに浅川亭へ寄せて頂きました。


高田先生、S川さん、S木さんに協力して頂き、7月31日7名様店へお越し下さるメニューを主人と考えました。

30日食材を買いに行き仕込みを始めたのですが、主人は疲れやすく休憩する事が多く当日心配しましたが、高田先生のご家族、会社の方、白川さん、鈴木さんがお越し頂くと主人はとても明るく楽しそうに料理を作っている姿が輝いてイキイキ感じました。


お忙しい中、皆様に練習させて頂いて感謝しています。

次の日は今までにない疲れだったようで、昼頃まで寝ていましたが、

脳の刺激にはとてもよかったと思います。


私にも良い経験をさせて頂き、店を始めるには体力をつけなければと感じさせて頂きました。

厨房の中では冷蔵庫に入っている物が分からず、注文を頂くと同じ物を作ってしまったり混乱して冷蔵庫のドアを何回も開閉していました。

スーパーで買ったコンブがどこにいったのか分からず、次の日(8月1日)にある場所が分かりました。

今後、ケースごとに分けてシールを貼る事を高田先生から教えて頂きました。



*この日記は高次脳機能障害からの記憶障害の練習の為にご家族による当時の様子、思いとご本人による振り返りから構成されています。ご夫婦より多くの方に知ってもらいたい、とのご希望があり、掲載しております。

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