「たべやすそうざい、のみやすい」その89
明日は3.11 10年が経ちます。
この間多くの防災、災害対策の意識が変わり「より良い物」が作られてきました。
災害関連死というものがあります。
直接的な被災では無く、その後の生活等で命を失う事を言います。
その多くが被災後、一か月以内の避難所であったと言われています。
避難生活での衰弱は寒さや体の不自由さ、心身を含めたもの。様々です。
食支援においてはどうでしょうか?
震災からの食事の様子を写真に収めて来られた釜石市の菊地信平さんの
写真展が今また見直されているようです。*1
体が冷える事を避ける為に美味しい暖かい食事を摂れるか
それが自身の嚥下状態で食べられるものか
栄養バランスはどうか
食事が楽しみか
そんな視点が必要になります。
最近ではカムリエさんから様々な硬さ、食べやすさに考慮した
スマイルケア食の防災食が販売されています。*2
嚥下困難者の方が自分の地域にどれぐらいおられるのか、そんな割合、データから
必要分を備蓄しておくことも良いかと思います。
(備蓄量は最低3日分、推奨は1週間分と言われています)
当舎のカメルカにも想いがあります。
カメルカが各避難所にあれば、支給されることの多い500mlペットボトルを用いて
送られてくる、又は炊き出しなどの食事がオーラルフレイルのある方でも
食べられるのかを電気を用いずに確認しながら食べることが出来ます。
暖かい汁物をいつでも皆が食べられるようにトロミ粉も備蓄してほしい。
ペースト食が必要な方にハンドブレンダーも置いてほしい。
そう感じます。
暖かい炊き出しが来ても食べ難いことで、体を温める機会を失わない様に。
当事者・支援ご家族の皆様の防災カバンに
必要な食支援グッズの備蓄を見直していく良い機会かもしれません。
*1グリーンアースキャラバン
*2カムリエ防災食
※飲み込みに不安のある方は適宜専門家にご相談の上お試しください。
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