「ST、在宅やってるってよ」その40
「アメニティ」シリーズが続いています。
ホテル、スーパー銭湯の良い「アメニティ」について、そこからどうやって
我々の業界・業務に反映出来るのかということをお伝えしてきましたが、
とは言っても
「簡単に反映出来るアイデアなんか浮かばない」
という方もおられるでしょう。
今回はアイデアのネタの見つけ方。
取り上げるのは東京で「未来食堂」という食堂を一人で運営されている「小林せかい」さんの著書「やりたいことがある人は未来食堂に来てください」*1からです。
小林せかいさんは元々日本IBMやクックパッドなどでエンジニアをされてきたご経歴から所謂「理系脳」な思考を一見アナログで正反対にありそうな「食堂」というフィールドに反映されています。うまく「食堂」が本来持っている「人の交わり、温かみ」を一番上に残しつつ、その過程や周辺環境を合理化、効率化されている印象です。我々の業界の人件費・人材不足に向き合うヒントにもなり得ると思います。
その著書の中に「5倍ルール」というものがあります。
実際に食堂で提供しているメニューの5倍の価格のお店で食べてレシピを学び、「真似をする」という考え・実践です。同じ価格のものを食べて真似しても劣化版のメニューになってしまう、という考えからです。
我々の業界で考えてみると、、、
礼節・・料亭、一流レストラン、リゾートホテルでのやりとりなどを体験する
フリートーク・・トークイベント、スナックなどを体験する
顔のマッサージ・・アロマセラピーやスパ体験をしてみる
食事・・場や雰囲気、趣向を凝らした料理を食べに行く
自助具・・海外製高級自助具を体験する
などです。
このまま普段の関わりに反映するのではなく、少しずづご利用者個々人にプラスのモチベーションになりようなものを選んで「要素」を加える感じです。
この料理には、この季節には柚子の香りが合う→市販の柚子調味料を付加するなどを提案してみる。香りがお好きな方なら顔のマッサージの一環にアロマ知識を携えた上で提案してみるのも良いかもしれません。(もちろんご家族などにも適宜ご相談の上)
「5倍ルール」セラピストとしてだけでなく、
一個人としても「引き出し」が広がるのでぜひお試しください。
*1やりたいことがある人は未来食堂に来てください 小林せかい(祥伝社)
#5倍ルール
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