「ST,在宅やってるってよ」191
もう年末、早いものです。
この時期に訪問に行くと
嚥下障害の方に
「餅は食べて良いか?」と聞かれます。
「餅は危ない。食べないで」
というのは簡単ですが
餅を新年に食べるには各人
色んな意味があります。
ですので
お口の状態にあった餅を提案。
普通の餅は付着性も高く、咳もしっかり出さないと噛む力飲み込む力以外にも難しさがあります。
また大きさも「これがお餅のサイズ」の概念からいくと大き過ぎて一飲みの昔からの食べ方をすると危ない。
でも
雑煮に一口大で浮かべることで
付着性と一口量を変えられます。
一口で売ってる商品もあります。
一口で焼き餅をカリカリにして
砂糖醤油に浸す、も良いでしょう。
まだ飲み込むということ自体で難しい場合も
市販の餅風の商品や
餅の要素を取り入れた新しい新食感のもちゼリーならプリンレベルの飲み込みの力で食べられます。
「来年は咳の力を鍛えて普通の餅食べましょう」など目標設定も明確にしつつ。
「餅を食べたい」に含まれた想いを汲んで
専門的な知識から「楽しめる方法」を伝えるのは訪問、地域で食を支援する醍醐味だと思います。
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