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執筆者の写真hanataku2019

「ST、在宅やってるってよ」

「ST,在宅やってるってよ」187


在宅で様々なご病気、症状の方と出会う訳ですが、失語症者の孤独、社会的孤立は大きい。


認知症や嚥下障害という様な

辛さが伝わりやすい、ある程度周知されている障害とは異なり

失語症自体がまだ十分な認知が成されているとも言えないこと。

コミュニケーションが取りにくい=「分からない」と捉えられること。

これまで簡単だった言葉が出なくなる、間違えてしまう事によって、そういった烙印を押され続けること。


そんな環境に彼らはいます。


一生懸命伝えようとし続ける気力も無くなるくらいに。


特に身体的自立をされている

独居者の社会的孤立は大きいものです。


デイサービスを勧められることが多いですが

上手くマッチングしないと逆効果になる事も多く、失語症のそれぞれの特徴に沿って関わってくれる支援者が必要ですし何より「話そうとしっかり向き合ってくれる」と感じてもらえる姿勢が大切です。


それは

我々在宅言語聴覚士や

失語症者向け意思疎通支援者、会話パートナーだったり、当事者会になります。

上手く繋いでいくのも我々の役割。


以前

ある学会で

当時社会に熱心に来られていた失語症の方が

転居することになり、

転居先にそう言った支援、資源がなく

しばらくの手紙のやり取りの先に

自死された、と言うことを聞きました。


早朝に誰にも会わない様に散歩する人、

いつも、照れ笑いで会話を避ける人、

心の中まで入る、心から笑える場が

大切です。


デイは嫌だと言う方が

雨の中、右片麻痺で濡れながら

当事者会に来られる裏側には

そんな思いがあるのかもしれません。


これぐらいの支援で良いだろう、から

もう一歩踏み込んで繋いでいきたいものです。















 

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