「ST,在宅やってるってよ」その48
前回に続き、コロナ禍での在宅STについてです。
先週の掲載から大きな団体からの明確な指示はまだ出ておりません。
日本言語聴覚士協会としては、先週掲載の日本嚥下医学会のリンクと共に
「嚥下評価、訓練を実施する場合は主治医の指示のもと、施設で定められたルールに則り、 感染防止に留意して慎重に実施することを基本的な方針」とのみあります。
ただ、耳鼻科や歯科関連では通常診察や治療の縮小が進んでいるようです。
治療計画に迷った際は各主治医への判断を適宜仰いでいくようにしましょう。
そんな状態ではありますが、現在の訪問業務において、飛沫感染防止は必須となります。
摂食嚥下療法として、嚥下機能維持や口腔ケアを含めた誤嚥防止のコンディショニング訓練などは必要とされれば行っています。
今ある資材で写真の様な感じです。再利用型のゴーグル(一件ごと消毒)とマスク、グローブで行っています。
人工呼吸器のご利用者や吸引業務を伴う方には使い捨てガウンも必要かなとも感じて用意しています。
また失語症者や、高齢ご夫婦などへの訪問は言い方としてはどうかと思いますが所謂、「情報弱者」に陥りやすく、
単純に言語理解としての困難さだけでなくても
ワイドショーや新聞、週刊誌の過度な憶測記事を信じてしまわれていることも多いです。
必要な情報を簡潔に安心して頂けるように伝えるのも役割かな、と感じています。
また、マスクにゴーグル姿で留意する点としては
小児や認知症の方への対応です。
担当者と同定出来ずに混乱されないように、安全な距離(2メートルと言われています)で一旦顔を見せる、なども必要だったりします。
また小児で教育的観点が主体のご利用者には緊急事態宣言発令前にご利用継続の可否なども確認しておく必要があるかもしれません。
このコロナ禍でも新規のご相談や施設から新年度からの増回依頼を頂いたりします。
感謝するとともに、2次感染が起こらないかなど冷静に判断しながら対応していく必要があると思います。
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