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執筆者の写真hanataku2019

「ST、在宅やってるってよ」

「ST,在宅やってるってよ」171


国家試験も終わり、合格すれば

春から言語聴覚士。

就職活動は、既に終わっているという方も多いでしょうが、現在の職場に悩む若手STさんも含めてお伝えしておきたいことをツラツラと。


私は

総合病院で働いた後に訪問、在宅、起業や製造業アドバイザー講師とSTの知識を基にした仕事をしてきました。


私がSTになったのは

国家資格になってからですが

その前からこの仕事をされていた先人の事を

考えることが時々あります。

「嚥下をやるか、やらないか」

の岐路に立たされた時に、受けられた先人のこと。

コミュニケーション訓練に「医師の指示」を

入れないように訴えた先人のこと。


どちらも無かったら

今の働き方にはなっていなかったので

非常に感謝しています。


しかし

現在の3万人を超えた有資格者が産まれているのに

職域に大きな広がりがない事(教育面でも実務に必要とされる内容と徐々に乖離してきている)

また就職先が成人病院に集中し

30代から退職までの年収が100万円程度しか変わらないという現状。(データとしても出ています)

需要と供給によって

価値や価格が変わるのはどの分野でも同じです。

先人たちが切り開き、主張し、勇気を持って新たな選択をしてきて今がある様に

新しい世代のSTにも

様々なフィールドで活動していくという

キャリアデザインをしつつ

やりがいも、報酬もある未来を掴んで欲しいと思います。

少し前の訪問には、そういった魅力がありましたし、15年くらい前の回復期リハにも、そんな魅力がありましたが、報酬改定やその枠の中で決まったマニュアルの中で保険点数を稼ぐ事に傾倒し過ぎたり、「何を持ってそのフィールドで仕事をしたいか」が薄れていくと

「何となく誰かに言われたからやってる仕事」

になっていきます。

言語聴覚士が持つ知識は多様で、それぞれの先に必要としている人や業界があります。

「〇〇しか出来ません」「〇〇でしか働けません」では無く、病院でも急性期〜療養型」

デイ、訪問、小児、等等

保険外での、取り組み、

知識として活かして他分野でトライする。

広い視野でキャリアデザインしながら

最初の就職先に骨を埋めると決めつけず

活躍していく人が増えてくれることを祈っています。





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