「ST,在宅やってるってよ」164
今年から新宿食支援研究会の五島先生からのお誘いで肩書きに「食支援研究家」を言語聴覚士と共に併記する様になりました。
食支援研究家の定義はそれぞれの専門性を軸に自由に食支援について考えることから始まるのですが、私にとってのそれは言語聴覚士としての嚥下リハビリのスキル、疾患各々の特性や症状を診る力とそれに合う「インクルーシブフード」(特にその人が好む味、雰囲気を含め)提供する掛け合わせを食品テクスチャーをカメルカ測定などなど数値や客観性を持ってコーディネートすること、になる訳です。
それは訪問やカフェ、講師、アドバイザーと様々な形で展開してきました。
試行錯誤しながらも
今、求められて出せる事はこういう事なのだと思っています。
先日の話。
ヘルパーステーションのアドバイザー先で
神経難病の方に合う「味わい」の提案をしてきました。身近にあるものでその方の能力に合わせて。
その日あった食べ物、ブッセとヤクルト、薄切り肉。
その方の口で味わえる硬さ、形状、匂いの提案と掛け合わせました。
ブッセは内側のクリームを中心に固め、少しだけ粗面をヤクルトで浸漬してお口に合う状態に。(その後少し冷やす)
薄切り肉は洋梨があったので、すり下ろして焼いたお肉を刻みつつ纏めて焼肉のタレで和えました。
噛む場所、味わう場所、留めて味わい続けやすい場所。
そんな観点から助言をしつつ。
身の回りにあるもので生活を少し豊かにする。
そんなことが私にとっての食支援研究家です。
その様子をヘルパーさんたちがInstagramにあげてくださいました。
良ければこちらもご覧ください。
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