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執筆者の写真hanataku2019

「ST、在宅やってるってよ」

「ST,在宅やってるってよ」160

最近、海外の言語聴覚士と意見交換をすることがチラホラとあります。

国によりその立ち位置も在宅支援も制度から含めて異なります。

例えば

オーストラリア

自費も保険内診療もまとめて1年間に使える予算が個々人にあるらしく、言語聴覚士はほぼオンラインでも成立しているとか

台湾

医師の指示ではなく、言語聴覚士が判断して自立して診療が出来るとか

香港

保険内での言語聴覚士による嚥下アプローチがほぼ無く、制度としても救護院の様な場所以外では全て自費。在宅でスピーチ面のリハビリのみで高額な収入が得られる為、嚥下アプローチへと向かうモチベーションが生まれないと。


経管栄養になると嚥下リハビリの対象外になるなど様々な線引きがあり、メリットデメリット、抱える社会課題も様々。。


日本は介護保険と医療保険が皆保険制度の下に

全ての人に対象実感となると介入が出来る制度であるため、スピーチも嚥下も提供される対象は多い。

世界で見ると手厚いシステムではある。

でも保険点数に依存する為、収入が増えにくく、改正毎に左右されたり。

自費の認知度や報酬は低い。(香港の十分の一以下らしい)

ただ、コロナ禍対応が世界中で違うのに似ている所もある。

ある意味では完璧主義、ある意味では曖昧で非効率。


報酬収入という意味では国の経済や未来も関係しているのかもしれない。


とはいえ

需要と供給が何事も軸になるわけで

同じ報酬の病院に一極集中している就業が歪なのは確かで、保険内で組織が大きい安定を求める中で昇給が望めない、を選ぶか(それが良い、安心感があるという意見も勿論あり)

ニーズはあるが責任の高い希少分野で

自分の価値を高めるかは

どの国でも同じ事でもあったり。


自分がもし今若手なら、

国を変えて自分の特技や特性にあった場所で

働くための準備や研鑽をするかもしれない。

ネットで何処とでも繋がれる時代だからこそ

視野を広めたキャリア形成、国境を超えた「街づくり」も良いかもしれません



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