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執筆者の写真hanataku2019

「ST、在宅やってるってよ」

「ST、在宅やってるってよ」その41

アメニティ編が続いてきましたが、付随しての内容です。


今回は「異なる価値観」の方とのフリートークについて


世の中、当然ながら多種多様な価値観、趣味・趣向、思想があります。


当然、わかり合えないことも多いですし、残念ながら世界ではそんな事柄から未だに

戦争が起こったりもするわけです。


とはいえ、我々在宅ST、引いては在宅支援に入っている多職種が、そういった部分の相違で突き放すというわけにも行きません。

が、突き放してはいないけれど、シャットアウトしてしまったり「気分が乗らない」状態にご利用者がなっている、というのも場合によっては困るわけです。


特に会話の練習がメインであるSTにとっては大事な部分です。


その方が「話したい」「この話題を伝えたい」と思えるかどうかは日々のモチベーションに大きく関わります。


ではどのようにするのがベスト、ではありませんがベターなのでしょう


①広く浅く、多くの見識を持っておく

一つ一つのトピックに詳しくなる必要は無いのです。「少し知っている」がポイントです。

寧ろ、少し知っているくらいの方が相手が伝えたくなったりします。

「盆栽が趣味で、、、」→「へー、盆栽は私はしてないんでわからないんですよー」☓

        →「おお、盆栽ですかホームセンターで見ますね、苔玉でしたっけ?」○

浅いですが、知ってることを伝えることで「いやいや、苔玉は邪道、、、」など次の会話に繋がります。ホームセンターやショッピングセンター、テレビ番組など何となく周りにある部分を少し目に止めておく、興味を持っていると返しやすくなったりします。

テレビで言うと「タモリ倶楽部」はおすすめです。毎回違うテーマでマイナーなトピックの面白さ(趣のような)を紹介しているので愉しみ方がわかったりします。


②知らないが、調べる

全く知らない話題、事象も当然ありますが、次回への宿題にしたりすると「知ろうとしてくれている」という信頼感も出来ますし、何より次回に続く話題(天気やニュース以外で)があると盛り上がりやすいです。

「ハンダ付けで木材を加工するのが趣味で」→「そんな趣味があるんですね!ちょっと勉強してみます」→次回「前回の少し私も調べてみました。木材を曲げる様の器具とか沢山あるんですね、、深い!」

今どきインターネットで検索すればその場でも沢山の情報が得られますので、この少し勉強(ネットで調べる)なので負担も特にありません。

その場でスマートフォンでそのトピックに纏わる内容を示しながら話題展開するのもアリですが、時と場合、その方のキャラクターにもよりますのでマナーの点からも注意は必要です。


③受け付けなかったことも、可能なら知ろうとする

「食わず嫌い」はこの世の中に沢山あると思います。

例えば、私は学生時代、所謂日本の「ギターロック」以外は殆ど聴いていませんでしたが、

社会人になって音楽関連の仕事を始め、知り合った方々からボサノヴァ、純音楽、ノイズ、ミクスチャー等など今まで聞くきにもならなかったジャンルを勧めてもらう中で徐々に興味を持ち、体験し始める(そういう意識をしてみる)と音楽の嗜み方の視野が拡がりました。


例えば、極道映画が嫌いでも、話題の中で自分の趣味とは違えど共感できそうな部分だったり、どこが良いのかのポイント(否定的にではなくイチオシは?というニュアンス)を聞くことで分かりあえたり、部分的な良さに気づいたりもします。


過度に無理に共感すると、相手も誤解しお互いに気まずい雰囲気になったりもしますので、

(私も昔、極道映画好きの方と話を合わせ過ぎて龍のタトウシールを貼らないかと提案されたことがありました、、、、笑)

「ほどほど」の加減も気をつけながら試してみては如何でしょうか?


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