「ST,在宅やってるってよ」その109
コロナ禍で中止となった昨年分と併せての合同開催となった
日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会。
ハイブリットで現在可能な限りの対応を最大限行いながらの開催です。
以前もこちらの学会が好きであることについて書きましたが
「当事者・支援者にとって実のある内容や身の回りにある食に関する事象を
しっかりと、でも柔軟な視点で研究し、還元する」というようなスタンスが
非常に学びが活きる、学んでいて楽しいと思えるわけです。
今年はIDDSI(国際嚥下食標準化構想)を軸に海外の嚥下食についての
情報やそこからの今年度改定予定の嚥下食コードの変更点への話を中心に聞きつつ。。
ビールののど越しから難病へのアプローチについての学びまで。
食の奥深さと、自分が普段関わっているご利用者へ還元出来そうなアイデアはすぐにメモ。
そんな繰り返しですが、久しぶりの企業ブースは試食はありませんが、
顎のせ(正確には頭頚部ポジショニング用装具)「コレクトウェル」というものがありました。
先ず浮かんだのはALSの頭頚部保持が自力で困難な方でしたので試着と共に質問。
頭頚部が保持できる方で顎引き嚥下保持を容易にすることが目的のものでした。
しかしこれを最初に買った方はALS初期の方であったこと。
進行と共により硬度の高いコレクトウェルプラスに移行されたが、こちらは
嚥下姿勢を取る目的のモノではないので、自力で二つを組み合わせて嚥下を阻害しない形で
独自に工夫されたことがあるなど、ホームページには乗りそうにない情報を聞くことが出来ました。
単独でほぼ話さず、一人ハイブリットでしたが、ブースでの生のやり取りならではでした。
直接お会いしたことが無い方々から「カメルカ知ってるよ」とお声をかけて下さる方も。
来年はもっと「生で触れ合える」形になることを祈りつつ。
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