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執筆者の写真hanataku2019

「ST,在宅やってるってよ」

「ST,在宅やってるってよ」97


小児施設に在宅で関わらせて頂いています。


児童発達支援施設では年長さんを中心にことばの発達や親御さんへの聞き取り・助言を


放課後等デイサービスでは就学後のお子さんたちに対して。(小学校~中学校)


通いのことばの教室では所謂、グレーゾーン、学習障害、読み書きが苦手と言われる

お子さんと親御さん達に関わらせて頂いています。


就学前は比較的、小児に対してのフォロー体制は充実している様に感じます。


しかし一旦就学すると、どういった学び難さや構音なども含んだ発達面の進捗が

見えにくく、多職種から指摘される場面も減る様に感じます。


先ずは通常級に通ってみたけど、就学時は「何とかついて行けるかな」から

適切な学び方、親御さん・学校へのフォローが無いと、徐々に差が開き

2年生になる頃には勉強自体が嫌になったり、学校に行かなくなることもあります。

(放課後デイから関わり出したお子さんで時々見る光景です)

通級や支援級への変更を適切な時期に提案することで、再び自信を持ったり

自分のペースで「学ぶ楽しさ」を獲得していくお子さんも見てきました。


残念ながら児童発達支援で関わってきた年長さんたちの就学後の進捗や様子を

全てフォロー出来ている状態ではありませんが、学習面も含めて困ったことが

あった際には気軽に連絡して頂けるようにお伝えして3月を終える様にしています。


小学生になると宿題や準備物が一気に増えて共働き世帯では普段の準備だけで

手一杯になりがちで、「少しずつ遅れていく学習面の差」は後回しになりがちです。


また通級指導教室も学校・地域によっては通級を受ける為に学校移動などで全体の

時間ロスが増える場合もあり、踏み切り難いこともあると聞きます。


限られた時間で色んなお友達と交流したり、学びの楽しさ、やり易さを味わえる様に


放課後デイ、オンライン言語発達指導、等もコーディネートに加えられていくと

良いなと感じます。


そんな想いの中、今月から放課後デイに3月まで児童発達支援で関わっていた

お子さんが来ました。


年長さんの初めは結構やんちゃな印象でしたが、真面目に物事に取り組めるようになり

自信を持ち始めたお子さんでした。


会って私が誰かわかるなり、


「なんやー、また先生か―(笑)」と一言。


他のお子さんでは幼少期に構音の指摘のみのフォローが続き、苦手意識から話さなくなっていましたが、2年かけて心を開いてくれるようになりました。

「僕はカ行がまだ苦手やねんけどな、最近は学校でも厳しいこと言われるし大変やねん」と

ガス抜きの場にもなっているようです。


必要なタイミングで支援が途切れない仕組みが大切だと感じます。





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