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執筆者の写真hanataku2019

「ST,在宅やってるってよ」

「ST、在宅やってるってよ」その96


在宅でSTを行っていると大切な観点の一つに「予防」があります。

例えば、フレイル予防だったり誤嚥予防、筋力低下予防、認知機能低下予防、、、

また進行性疾患への症状の緩和や代償手段による能力低下を遅らせる。。


そんな辺りを担当するのですが


当事者からすると

「実感が薄い」ので退屈です。


理由は簡単


「悪くなってないから」です。


多くの方が実際に困ってからで無いと、必要性を感じ難いものです。


特に「食べる」「話す」はこれまでの人生で出来て当たり前のものだったので


重要性に気づき難いものです。


場合によっては


「もう、変わらへんし辞めるわ」ということもあります。


しかし、いざ誤嚥・窒息した。


環境が変わりコミュニケーション機会が一気に減少し話せなくなった。


そこから再び取組み、取り返していくことは可逆性のある疾患症状であっても


かなりの時間を要します。


如何に普段から「役に立つ」と実感してもらえるか。


少しの困ったサインを見逃さず、達成感をもって頂くか。


例えば、


「口の中に残ってしまうようになってきた」

と小さなサインがあった(本人たちは重大と思っていない時)


に姿勢や食事形態、食べる順番を実際にお見せしつつ・実感して頂く。


そんな場面を作ることが出来ると


「予防の大切さ」を実感し易くなりますし、

その後のこちらの話に「耳を傾ける」ことが増えるかもしれません。


少しの変化を分かり易く伝えていくことも大切です。


良くなっている事を明確にする、悪くなっていないことを明確にする。


簡単なようで難しいことです。(私も日々苦戦中、、)







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