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執筆者の写真hanataku2019

「ST,在宅やってるってよ」

「ST、在宅やってるってよ」その9


現在大分県で第20回日本言語聴覚士学会が行われています。

在宅でSTを行っていると、小児、神経難病、脳卒中とその対象は多岐にわたります。

また、今回のテーマ「私達の地域包括」の視点も大切になり、正直どのテーマを聴講するか迷ってしまいます、、、、

ただ結局自分に今足りていない知識を優先して補充している感覚でもあります。

私自身の話で言えば、一昨年から小児施設からの依頼があり、手探りで始めたのですが、1年毎に小児テーマで学ぶことと、「このアプローチは正しかったな」という答え合わせが出来たりします。

地域包括という視点では私が地域で行っている失語症者当事者主体のお茶会から講師派遣やボランティア要請事業への参加、当事者感の繋がりや居場所となったことについての発表もさせてもらいました。

こういう価値観を知ってもらいたい、共有したいということが発表の動機です。


今回の学会で特に気になったものが幾つかあります。

リハビリテーション専門職のバーンアウトについての調査*

頸部を細かくギャッジアップ出来る介護用ベッド*

トロミが自動的に付く自販機*です。

どれも臨床という視点よりもう少し大きな視点で捉えるテーマかもしれませんが、

在宅において、必要な、求められる情報でもあります。


バーンアウトについてでは、STは他のリハビリテーション専門職よりも

ストレス耐性が強く、仕事への有意味感も持っているとのことでした。

それ自体は喜ばしいことなのですが、

親身になれば成る程、燃え尽きる人を見てきたのも事実です。

包括ケアを取り違えると、訪問時間以外も常時その問題に因われ、

自身に責任の無い事案でさえ、自責の念に問わられてしまうこともあります。


「良かれと思って、相手の事を考えて」は大切ですが

どこか客観性と、サービス時間以外との線引も必要となります。

一日だけ頑張って出来ても、毎週、毎年、それを笑顔で、他の業務とのバランスを持った上で、続けられるかが大切なのではないでしょうか。




*「リハビリテーション専門職のバーンアウトと首尾一貫感覚及びワークエンゲイジメントとの関係について」岐阜大学大学院医学系研究科 産業衛生学分野 日置久視

*株式会社プラッツ

http://www.platz-ltd.co.jp/product/rafio/rafio/

*株式会社アペックスとろみ自動調理器

https://www.apex-co.co.jp/wp/?news=%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%EF%BC%9A-2






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