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執筆者の写真hanataku2019

「ST,在宅やってるってよ」

更新日:2019年12月23日

「ST,在宅やってるってよ✕カメルカ」特別編2

「ST,カメルカ作ったってよ」


在宅や嚥下口腔機能に関する専門職が不在の施設にお伺いすると

極端な食事形態選定や、判断に遭遇することがあります。

例えば


①退院時に設定された食事形態・環境が絶対!

退院後にも嚥下能力は変わっていきます。

水分のトロミが不要になったり、やわらか食くらいの固形が食べられる状態になったり、、

逆に悪化していく方もいます。


その点を考慮してお伝えしても「病院でSTさんに〇〇食と言われましたので」


いやいや、、私もSTがですよ!


と笑い話のようですが、一度や二度の話ではなく、、



実際の食事場面評価や嚥下外来などの対応まで動かれる在宅、

施設ではあまりありませんが、そういった対応をされない所ほど、

こんなやり取りになりがちです。


②とりあえず「きざみ」

噛めない→きざみ食という流れも依然多いです。


きざみ食にはデメリットも沢山あります。

菜っ葉類や繊維質などは刻んでも噛めなかったり、

口・舌の麻痺がある場合は寧ろ、口の中で散らばって纏まらず逆効果だったり、

食事を口に運び難くなることで無理に吸いながら飲んだり、量が取れず栄養低下になったり、、あるわけですが。


実は一口カットのやわらか食で大丈夫だったりすることもありますし、

入れ歯を外したり歯がない状態でも食べられる料理は沢山あります。

いわゆる、「早食い」や噛まずに飲み込む方は「丸呑み」なので

口の中に無くて普段は飲めていても、ゴックンの力や舌の力が少し落ちた途端に

その食べ方では誤嚥してしまったり、、、

早食い、丸呑みを指摘しても自身で調整が難しい方の場合は、噛まない方でも

喉の奥に送り込む時に舌の圧で押し込むのでその舌の圧力に合わせる方が良いと

最近は言われています。


そういった方々への一つの目安になるものが出来ないかという視点から

「カメルカ」は出来ました。

食べ物の大体の「かたさ」を測るだけのものなので

勿論、全てに対応するものでは無いですが。


なんらかの嚥下障害がある又は可能性のある方は

口の中全体が衰えだしている「フレイル」状態と言われています。

先程の丸呑み出来ていた、歯が無くても常食が食べられて居た方も、

口、舌、喉の問題が複数になると今までの飲み方食べ方では対応できなくなります。

(元気な時は歯がなくても唾液で柔らかくしたり、元気な顎や舌で食べられていた、また噛めないものは外に吐き出せる力、判断力があった)



でも、食べ方は日々の習慣なので急には変えられません。


なので硬さを基準に容易につぶせる硬さを確認して提供するという「環境調整」が必要になります。


噛めないから刻み・ミキサー食、ではなく、舌でつぶせる硬さの煮物なら大丈夫ということもあります。

それが可能なら見た目に「煮物!」と解る方が食欲も湧くことが多いはずです。


作り手である介護者ご家族やヘルパーさん、調理師さんにも一つの簡単に共有できるツールがある方が安心して伝達出来るのではないでしょうか。

乳幼児の離乳食も「指でかんたんにつぶれるくらい」は分かりにくいので「カメルカ」で

皆が共有出来るように出来れば幸いです。


そんなことを思いながら作っています。もうすぐ発売です。














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