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執筆者の写真hanataku2019

「ST、在宅やってるってよ」

「ST,在宅やってるってよ」168


在宅で嚥下リハビリを行っていると

最初は全く食べられない状態からスタートした方が、少し食べられる様になって来るという段階で思いがけない言葉を言われる事が時々あります。

「これ以上、食べれる様になると困る」


食べられる様に、という依頼のもと開始したのに、なんて不条理な!と感情的になりそうですが一呼吸。


この発言をいう多くの人は

当然悪人ではない、むしろ支援者である事が多いのです。


この強い言葉に

どう向き合うか。


①先ずは理由と背景を聞く


例えば施設ならリスク管理からマンツーマンでの応対が3食は厳しいから、だったり

夜間吸引のリスクが出ると施設の人員配置上、施設を出ざるを得なくなるから、など見えてきます。


②困りごとの解決になる「楽」になる


吸引をしなくて良い、または体制の取れる環境での部分的な経口アップの提案や

今の食事援助よりも「楽である」ことなども提案できるとスムーズに進んだりします。

例えば形態をアップすると栄養価が上がり

食べないといけない量が減り、介助負担も減るなど。


③変わったことへのやりがいと感謝を伝える

今まであったスケジュールから体制を変えて応じてくれた支援者の方達に正のフィードバックをすることも大切です。

「〇〇さんがこの食事の工夫をして下さる様になったので、食事を楽しみにされる様になりましたね」「〇〇さんが作るのが美味しいって言われてました」等等。

嘘はいけませんが誇張してお伝えするのはアリだと思います。

「よし、もっと、良いことトライしてみよう」に変わるきっかけになります。


キツイ言葉に潜む背景因子を捉える、大切ですね











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