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執筆者の写真hanataku2019

「聞いて聴いて、早川一光先生のラジオな話!又、来週」

第36話

東の日野原重明先生に対して、西の早川一光先生、「先生、負けずに長生きして下さい」と番組スタッフ。先生、笑っておられました。

手元に新聞広告2018年2月19日朝日新聞「こころとからだが元気になる人生講話795分」CD・カセット全12巻組み。お二人の写真と言葉も載っています。

105歳まで現役医師(元聖路加国際大学名誉理事長)日野原先生には「葉っぱのフレディ」のミュ-ジカル京都公演のタイミングで、早川先生との電話インタビュ-をお願いしました。

早川先生は、94歳で亡くなられました。

嫌なことは忘れなさい。いい事だけを記憶に残して生きるように、人間はできているんです。」

第8巻老いを豊かに早川一光。

第12巻よく生き、よく病み、よく老いる日野原重明

「小さな希望を毎日持ち続ける、これが上手な生き方なんですね」

今、思えば贅沢な命の対談。

ゲストにお医者さんをお願いすると、先生、先生と連呼しがちです。

ラジオですから、聞く方はどの先生かわかりません。大学の先生や講師の先生、先生だらけです。○○先生と呼び合うようにお願いしますが、それでも先生、先生・・・

早川先生、「80歳でこそ出来る事、でこその医療」と、2002年6月ご自宅に「わらじ医者よろず診療所」を開きました。

病や医療のことなら、なんでも相談にのります。

「高田君、聞く医療や!」番組で医療相談を募集している事もあって、問い合わせは引きも切らず患者さんも来られるそうです。

先生「お代は頂戴していません。つまり無料。だからといって、サ-ビスと思ってやっているわけではありません。50数年間の医者生活で、診療費はすでにいただいています。だから今は無料。」

番組スタ-ト時は、白衣を着て放送をお願いしましたが、途中で、普段着や放送後、講演の時は背広と変化します。

新聞やテレビの取材時は、白衣を着ます。

この時は、「白衣や聴診器も止めることにした。白衣も患者さんに威圧感を感じさせるから、」

よろず診療所には、血圧計も注射器も薬もありません。

受付も看護師もいない。

先生だけ、座布団とお茶。

あるのは電話とファックス、インタ-ネット(近くに住む息子さんが、ホ-ムペ-ジをつくりメ-ルで寄せられる相談を印字)で、相談を受け付け、ひたすら聞く。

カルテは作っておられる。

それによると、うつが多いと話しておられました。

治療法で心配なこと、ボケ(認知症)のこと、痛いところ、かゆいところ、病院や医者への不満、健康の事など、なんでも相談。

先生「先端の診療は出来ないけれど、それを行っている医者や病院を紹介することはできる。80でこそ、できることがある」(参考 洋泉社人生は老いてからが楽しい)番組中の医療相談でも、助っ人の専門医が先生に変わって答える事が多くなりました。

又、来週!(つづく隔週予定)次回は「ばんざい人間」への道



よろず診療所の看板の前で高石ともやご夫妻と


新聞広告写真 

*著者紹介

KBS京都「早川一光のばんざい人間」を立ち上げた初代ディレクター

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